サイトアイコン 前静岡県議会議員すずきさとる新聞『すずしん』web版

文教警察委員会議事録(教育委員会)(平成29年10月3日)

○鈴木(智)委員
 ふじのくに県民クラブの鈴木智です。
 一問一答方式で3点お尋ねしたいと思います。
 まず初めに、総合計画後期アクションプラン評価書案の関係で、コミュニティスクールについてお尋ねしたいと思います。
 私は特にこだわって本会議でもやってきましたけれども、64ページそして82ページに、平成25年度5校から平成28年度64校と大幅にふえたと書いておりますが、ただそれに対する評価が見当たらないものですから、これについてどう評価するのか、つまりは予想していたよりもふえた、あるいは実はもっとふやしたかったんだけれどもここでとまったというか、その辺のところの評価についてお尋ねしたいと思います。

○宮﨑義務教育課長
 コミュニティスクールにつきましては、基本的に国の施策に基づきまして、少しでも多くコミュニティスクールを導入していくことで推進しております。ただいろんな諸条件が整っておりませんので、しずおか型コミュニティスクールということで推進をして学校数はふえてきておりますけれども、本来でございましたらもっと多くすべきものと考えております。

○鈴木(智)委員
 私もそう思っております。平成29年2月議会の討論で申し上げましたけれども、先日法律改正されて、いわゆるコミュニティスクールですね、学校運営協議会の設置が努力義務化され、完全に義務じゃないけれどなるべく置きましょうと、できれば全校に置いてくれということですから、そこは宮﨑義務教育課長も認識されていると思います。
 ただ、さっき目標値の話がありましたが、やはり具体的な目標値がないと、本当に十分なのか不十分なのかわからないと思うんですね。ですから、またいずれ素案が出てくると思いますけれども、コミュニティスクールの数についてもぜひ目標値を設定していただきたいと思います。もしそれについて何かありましたらお願いします。
 あともう1点、コミュニティスクールディレクターも当然必要になってくると思います。きのう、おかげさまで私の地元の大里中学校でもコミュニティスクールの実現に向けた取り組みが始まりましたけれども、コミュニティスクールディレクターみたいな方がいないと、結局先生方に負担が行ってしまうんじゃないかという話が出てきます。ですからそこら辺も含めて拡充していただきたいと思うんですけれども、その2点についてお尋ねしたいと思います。

○宮﨑義務教育課長
 コミュニティスクールにつきましては、本来の学校運営協議会を置いたコミュニティスクールを目指していくべきではございますけれども、本県ではしずおか型と準じた形で進めております。そことコミュニティスクールの学校数との兼ね合いができておりませんので、何校にするということはなかなか言いにくい状況でございます。市町によりましてコミュニティスクールに取り組む熱意というか、差がかなりございますので、全市町を集めましてコミュニティスクールの導入に向けた研修会を開催しているところでございます。
 コミュニティスクールディレクターにつきましてはモデル事業ということで、市町3分の1、県3分の1、国庫補助3分の1という形で事業を推進しております。このコミュニティスクールディレクターの育成が今後の課題と考えております。

○鈴木(智)委員
 目標値の設定に向けまして、前向きな御対応をお願いしたいと思います。

 次に、先ほど来議論が出ています県立高等学校のあり方についての報告ですね。
 1点だけバカロレアについてお聞きしたいと思います。
 これも以前本会議で取り上げさせていただきましたが、6ページですよね。いろいろ課題が多いから、動向を注視しながら先進事例等を研究することが望まれると書いてあるんですけれども、ただこれは10年計画ですよね。しかもここで書いてありますように、国際バカロレア、特に人材教育が非常に大変な話でもございますので、やるといってもすぐ来年からできるわけじゃないんですよ。やるとしたら何年かおいてやっと始まることですから、結局これから10年間は研究はするけれども、多分何も具体的な取り組みはしない、これは当然公立高校の話になりますけれども、残念ながら静岡県におきましては、公立高校でのバカロレアは少なくとも10数年後までは何もできない話になるんだろうと思います。
 ただ、私は本会議でも教育長に対して申し上げましたけれども、やはり先ほど来グローバル教育の話が出ておりまして、当然いろんな取り組みがされていますけれども、やはり国際バカロレアをぜひ積極的にやっていただきたい。というのは、動向を注視しながらというのは、結果的にほかがやったらやりますよとどうしても消極的に聞こえてしまうんですね。県内ではごらんのとおり私立のバカロレアが1校ございますけれども、ただやっぱり私立ですから、なかなかお金のかかる話でございます。
 一方で、公立になりますと東京に1校だけあるわけです。やはり静岡県にもこういったものを1校つくっていただければ、残念ながら金銭的には厳しいけれども、バカロレアをとって、そして大学はどこか海外の大学に行くといった取り組みがあることによって、静岡県の公立高校がなかなかいいよということで、結果的には転入増にもつながるのかなと思います。もうちょっと積極的な、これはあくまでも報告でこれから具体的な計画を立てるとは思うんですけれども、教育委員会で計画を立てる際にはもっと踏み込んだ取り組みというか、姿勢を見せていただきたいと思うんですが、その点だけお話していただけますでしょうか。

○小野田高校教育課長
 バカロレアについて御質問いただきました。
 先般、教育長それから私と加藤学園暁秀高校に行ってまいりました。そこで取り組みの状況を見てきましたが、非常にすばらしい授業を行っておりまして、また海外大学への進学実績もかなり上げているというお話をお伺いました。
 ただ一方で、やはり教員の確保だとか育成、それから教育課程における現行学習指導要領との調整、さらには財源の面等々でいろんな課題があることが把握できました。このようなさまざまな課題もありますけれども、提言の中では研究が望まれるとされておりますので、今後さらに教育委員会としましては研究を深めていきたいと考えております。

○鈴木(智)委員
 やっぱり、ほかでやってないからこそ注目されるわけですから、もちろんたくさん課題があるのは承知していますし、すぐにできる話じゃないのは重々承知しています。だからこそ今からもう少し前向きなことをやっていけば、もちろん5年後、10年後かわかりませんけれど、取り組みをするのかなと思いますので、前向きな対応をお願いしたいと思います。

 最後になりますけれども、ちょっと幾つか質問しますが、県立中央図書館についてお尋ねしたいと思います。
 本会議で川勝知事が、東静岡駅南口に全面移転といいますか、1館整備する体制を決めたという話がございました。今回文教警察委員会説明資料にも説明がございますけれども、簡単な説明なもんですからまず幾つか聞きたいと思います。
 まず、6月の委員会では結論を12月議会ごろまでに出すよという話だったと思うんですね。ですからかなり前倒しで結論を得たのかなと思っていて、もちろん議論は長くやればどうこういう話じゃないんですけれども、説明資料によりますと整備方針は再検討したと簡単に書いています。
 まず、教育委員会の中で、誰が、どのような形でどのくらい議論されたのか教えてください。

○山本社会教育課長
 全館移転を決定した経緯等についての御質問かと思います。
 6月議会で、いろんな選択肢を考えて決めたいと御答弁を申し上げまして、秋ぐらい、遅くとも12月県議会までにという答弁をした記憶がございます。その後教育委員会といたしましては、内部で機能分化するのか、谷田地区と東静岡地区で機能分化するのか、あるいは一体的に整備するのか、谷田地区で整備するのか、あるいは東静岡地区で整備するのかという、この4つの選択肢を検討いたしました。
 具体的に申しますと、機能分化をする案を1案といたしまして、谷田地区の現在の中央図書館を長寿命化いたしまして東静岡地区と機能分化する案が1つ。
 同じく機能分化の案の2案目として、谷田地区を建てかえしまして東静岡地区と機能分化する案が1つ。
 それから、一体的に整備する案では、まず東静岡地区へ全部移転新築する案が1つ。
 谷田地区の現在のところで全面建てかえする案ということで以上4案につきまして検討いたしました。
 検討の観点でございますけれども、本来県立中央図書館が果たさなければいけない機能、それから当然引っ越しを伴いますので、引っ越しを何回やらなければいけないか。それに伴う休館がどれぐらいあるのか。谷田地区と東静岡地区の立地の利便性を検討してまいりました。
 6月議会以降、新聞への投書もかなりございましたし、あるいは我々にいただいた意見もございます。それから9月には、新たな県立中央図書館を望む会から要望書が出たんですけれども、発起人を含めまして県内189団体から構成されていまして、東静岡地区への全館移転を要望されました。以上の点を総合的に判断いたしまして、教育委員会としては全面移転の案が最も妥当であろうという結論に達した状況でございます。

○鈴木(智)委員
 教育委員会の中で誰がどのような形で検討したのでしょうか。そこをまず改めてお聞きしたい。
 あと、要望については、県立中央図書館友の会が中心になっていると思いますけれども、実は私もメンバーなんですね。ですから要望書が出る話も以前伺いました。だからあの方たちの思いとしては別に東静岡駅がベストと言っているわけじゃないんですね。例えば谷田地区で再整備したらすごい時間がかかるから、1日も早く完全な図書館を整備していただきたいと、それでやはり東静岡駅南口に整備してもらうのが一番早くできるだろうということで提案されたと伺っています。ですのでそこはしっかり配慮していただきたいのが1点。

 あと、4案出たということですよね。最初の2案は結構ですので、東静岡南口に一体整備する案と谷田に一体整備する案のメリット、デメリット、できればさっき引っ越しの話云々ってありましたけれども、引っ越し期間の話ですとか、予算がどれくらいかかるのか、あるいはいつごろ、どっちだったらできるのかも当然議論の中に入ってくるべきだと思うんですけれども、その点について教えてください。

○山本社会教育課長
 いろいろ質問のポイントがあったと思いますので、順次漏れのないようにお答えしたいと思います。
 誰がいつということでございますが、これは社会教育課あるいは中央図書館で検討した後、教育委員会内部で検討いたしまして、最終的には教育委員会の決定ですので教育長がお決めになられました。
 それから、要望書としましては、県立中央図書館を東静岡駅南口の文化力の拠点に全面移転すると、具体的に面積も1万8000平方メートル以上として機能の充実を図る。あと県民に対して直接責任を持つ教育委員会による直営体制の維持。新たな規模と機能に見合った資料費増額と専門職員の増員という内容でございまして、我々としては東静岡駅南口にそれなりに大きいものを全面移転してくれという内容の要望と受けとっています。

 いろんな比較ですけれども、例えば引っ越しにつきましては、東静岡地区につくる場合は現在の場所から1回引っ越しをすればよいわけですが、谷田地区で建てかえるとなりますと、一旦資料をどこかに持っていって、それからまた持ってくることがございますので2回になります。これに伴いまして、保管の費用が発生したりする経費がかかってくるところもございます。あと当然ながら谷田地区を一旦全部閉めますと、私どもの試算でございますけれども、3年ぐらいは多分休館しなきゃならないだろうと。一気に持っていけば半年ぐらいで済むのではないかということで、県民の皆様方の利便性等も考えますと、やはり全面的に移転するほうが休館期間等も短くて済むので、御迷惑をかけずに済むのではないかと考えています。
 それからアクセスの利便性等も考えますと、東静岡地区のほうが当然ながら今のところよりはよいと。現在いただいている中央図書館に対するクレームではないんですけれども、県民の皆様方からいただくものの多くはアクセスの悪さを指摘するものが多いものですから、そのあたりも解消できるだろうと考えています。
 そういうことで、いろんな経費等も含めますと、東静岡地区に移転するほうがよいという結論に達したという事情でございます。

○鈴木(智)委員
 6月の議会で聞きましたときに、谷田地区での案、もちろん今のところを壊し建て直すという話もあったと思うんですが、ただそれ以外にも敷地内で今の図書館は残して開けたまま、ほかの場所で建築できる、休館する必要がない案も可能だと聞きましたけれども、それについては検討されなかったんですか。

○山本社会教育課長
 6月議会で御説明申し上げましたのは、ひび割れが発生しておりまして、それが荷重超過の原因ですから、一旦閲覧室にある書物をどこか館内に移さなきゃいけないと。ただし館内がいっぱいなので図書を一旦外に出す意味で申し上げたと理解しています。

○鈴木(智)委員
 山本社会教育課長、それは違いますよ。私はちゃんと担当の方とお話しましたけれども、例えば旧埋蔵文化財センターに建てることも、もちろんそれはいろいろ検討が必要でしょうけれど、今の建物は壊さなくても、いろいろ課題がありますけれども、ほかの敷地にも建てられる話を聞いています。そこはやっぱり検討しないとおかしいと思いますけれども。

○山本社会教育課長
 御指摘のありました旧埋蔵文化財センターも確かに候補地の1つではございますけれども、面積的な縛りもございます。それから今すぐ資料が出せないんですけれども、建築規制とかも考えますと、そちらよりはやはり東静岡地区、あるいは現状のほうがいいのではないかという中で、4案の中では旧埋蔵文化財センターについては検討いたしていません。

○鈴木(智)委員
 ここで細かい話をしても大変かもしれません。それはまた後で資料を請求したいと思います。

 例えばその東静岡駅南口に建てる場合ですね。まだいつできるか多分わからないと思うんですけれども、その間、結局今の図書館を使い続けざるを得ないと思うんですが、東静岡駅南口に完全に移転するまで、かなり大規模な補修も必要なのかなと思うんですが、その点どのようにお金とか規模を見積もっていらっしゃるんでしょうか。

○山本社会教育課長
 修繕の費用等についてですけれども、現在ひび割れの詳細調査をやっております。これは今わかっているひび割れが閲覧室の直下――下から上に見上げる形でひび割れを確認しているものですから、今度は一旦その閲覧室の本をどかしまして、上の床面をはがして直接確認する調査をやっております。それがひび割れの主な要因であると指摘されているんですけれども、それと同時に専門家からは不同沈下――要するに同じように沈むのではなくて、場所によって不均等に建物が沈んでいる可能性があると。それにより建物がゆがんでひびが入っている可能性もあるので調査したほうがいいということで、地盤調査も同時にやっております。
 その調査結果を見ながら、どういう補修をするのか、またしたらいいのか、どれぐらいお金がかかるのかが出てまいりますので、判定が出ないと幾らぐらいかかるのか、どれぐらい時間がかかるのかわからない状況でございます。
 ただ、図書館の主な機能でございます図書の貸し出しができておりませんので、再開するためにはどうしたらいいか、調査結果を待ってからになりますけれども、どういう補修をすれば逆に再開できるのか見ながら今後検討していくことになります。

○鈴木(智)委員
 前回も申し上げたつもりですけれども、私は別に東静岡駅南口への全面移転に完全に反対するものじゃないんですが、ただ危惧するのは駅前に持っていっちゃいますと、市立図書館化といいますか、市立図書館がやるべきことをやってしまうおそれがあると思っています。残念ながらなってしまっているのは岡山県立図書館――日本一利用者の多い県立図書館でございますけれども、そうならない仕組みは当然していくと思うんですね。確認したいのが、現在の県立中央図書館は市立図書館が買っているような本ですよね、単行本だとか直木賞作品みたいなものは基本的に買っていないと。ただ全集になれば入れるけれども、例えばキオスクとかコンビニでも売っているような、文庫本みたいなものは基本的に購入しないと思いますが、その方針は東静岡地区に移転した後も基本的に変わらないことでよろしいですね。

○山本社会教育課長
 今、10番委員から御指摘いただきましたように、市立図書館と県立図書館に関しましては、文部科学省の基準等におきましても、明確な役割分担が示されておりまして、それに基づきまして県立図書館はより専門的な図書ですとか、県の行政文書ですとか、あるいは県全体の地域資料を集めたりする役割分担になってございます。仮に東静岡地区に移りましても、基本的な県立図書館の果たすべき役割はきっちり守らなければいけないと思いますので、市立図書館とのすみ分けと申しますか、違いは基本的に守っていかなければならないと思います。
 ただ一方で、東静岡駅南口は人が大変多く集まる場所でございますので、にぎわいという点も少し考えなければいけませんので、そのあたりは若干考えながら蔵書等も考えていかなければいけないと思っています。

○鈴木(智)委員
 結局そこなんですよね。当然便利になります、駅前ですから。だけど山本社会教育課長がおっしゃったとおり、例えば駅前にはマンションがいっぱいありますから、そこの住民の方ですとか、あるいは当然通勤あるいは通学で使う方もいっぱいいますから、今までほとんど県立中央図書館に行ったことがないような方がふえる。そういった要望は当然出てくるんですね。もちろん場所が変われば目的も若干変わるでしょうから、多少変わるのはやむを得ないかもしれませんけれども、ただどんどん応じた結果、結局本来の県立図書館として使いたい方がむしろ使いにくくなる。研究だとかあるいは学生が多いですから、下手すると学生たちの自習室化してしまうと、本当の意味で県立図書館を使いたかった方にとっては、むしろ使いにくくなる可能性もあります。これは要望にしておきますけれども、ぜひそこはしっかり守っていただくようお願いしまして、質問を終わります。ありがとうございました。

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