前静岡県議会議員すずきさとる新聞『すずしん』web版

人口減少対策特別委員会議事録(平成26年10月21日③)

○鈴木(智)委員
 1点お尋ねしたいんですが、雑駁な質問で申しわけないんですけれども、もちろんこれをやれば必ず移住・定住者がふえるという政策はないというのは重々承知しておるんですが、あえてこの静岡県で今これをやったほうがいいよという移住・定住促進策があればまずお尋ねしたいんですけれど。

○後藤千夏子氏
 実は東京圏で一番人気の移住先は長野県さんなんです。長野県さんというのは非常に人気が高いんです。確かに自然豊かな環境ということもあるんでしょうけれども、それは全国どこでも結構そろっていて、あとアクセスがすごくいいというのがあります。新幹線でも1時間ぐらいとか、軽井沢のブランド力とか、そういったところもあるのかなと。新宿からあずさでも行けるとか。東京に例えば年に何回かは帰りたいとか、あるいはお子さんが東京で暮らしているからお孫さんにたまには気軽に会いたいとか、そういった方が北海道とか九州に住んでしまうとなかなか機会がないということもあります。あるいはお年を召してから、病院なんかは大学病院で受けたいから、そういうときは東京に戻るんだとか、そういういろんな方がいらっしゃると思うんですけれども、長野県さんなんかはやっぱりすごく人気が高いので、静岡県さんもある意味アクセスはすごくいいので、この地の利というのは誰も努力では変えられない部分だと思うんです。すごく条件として新幹線の便もいいですし、そういった意味ではそこをもっともっとアピールすることというのが非常に重要なのではないかなというふうに思います。東京からのアクセスという意味では同じぐらいいいと思いますので、長野県がいいなという人を、静岡県に振り向けるようなそういう施策を少し真剣に考えるというのもありなのではないかなと。
 あと先ほど申しましたトレンドの1つとして、相談窓口みたいなものということで、地道に相談者をしっかりゲットして、連れてきてるという実績もございます。静岡県さんも多分、例えばタウンズカフェとか、ああいったものを今度実際に開催されるとか、いろいろと働きかけをされていると思うんですけれども、例えば相談窓口を東京にも1つ開設して、地域の雇用、就職情報をきちんとマッチングできる、ワンストップのそういった体制をつくっていくというのを将来的には視野に入れて活動されるというのも1つあるのではないかなというふうに考えております。

○鈴木(智)委員
 今おっしゃったことは静岡県は基本的にやっているはずですよね。あと自然の問題ですとか、アクセスの問題だとか、あと静岡県も健康寿命が日本一ですとか、長野に似ている部分は多々あると思うんですが、長野県はそういったブランド戦略がうまくいったけど、逆に静岡県はそこら辺がまだまだ打ち立ててないということでいいのでしょうか。

○後藤千夏子氏
 そうですね。長野県さんはすごく婚活で人気があって、川上村では平均所得2500万円のレタス農家があります。あんなところは農家に行っても収入があるとか、そういうのですごく婚活イベントに申込者が殺到で、抽選とか論文を書いて出さないと何かだめだとかいうぐらいです。何かこうキャッチな情報発信のところというのも、例えばマスコミでもいいと思うんです。番組を選ばなければいけないですし、発信する媒体ももちろん選ばなければいけないですけれども、実はマスコミの威力というのもこの分野は結構ありまして、JOINもテレビに少しだけ出していただいたんですけれど、サーバーがパンクするぐらいアクセスがどっと上がりました。なので、そういったところをうまく活用して――うまくという言葉にいろんな思いが入っているんですけれども――なかなかそこの度合いというのは非常に難しいところはあると。さじかげんが難しいとは思うんですけれども、やっぱりその地域のよさをうまく番組なんかで発信すると、すごくお問い合わせもいっぱいきてという、そういう仕組みもありますので、そういったところも少しうまく活用する仕組みというのも1つあるのではないかというふうに思います。

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