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文教警察委員会議事録(公安委員会)(平成29年10月4日)

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○鈴木(智)委員
 ふじのくに県民クラブの鈴木智でございます。
 一問一答方式で大きく3点お伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
 まず、最初の1点は、大規模災害、例えば南海トラフ巨大地震のような大規模災害が発生したときの対応ですとか体制について、特に先日、文教警察委員会で視察させていただいた県警察航空隊についてお伺いしたいと思います。
 先日お伺いしたときには、残念ながらというか重要な定期検査ということで、2機あるうち1機しかありませんでしたけれども、当然南海トラフのような災害が起きた場合は恐らく2機だけでは足りませんから、推測しますと自衛隊のヘリコプター、あるいは県の消防航空隊ですか、あと静岡市等の市の消防でも持っているところもありますし、場合によっては海上保安庁ですとか、さまざまなヘリが業務をすると思うんですけれども、例えば発災直後どこどこは何をするとか、情報収集に努めるとか、あるいは救助に当たるとか、多分そういった想定がされて役割分担もある程度あると思うんです。
 もしわかれば静岡県の中でどれくらいのヘリコプターが実際何機あって、いろいろ想定はあると思いますけど、例えば南海トラフの場合、実際何機ぐらい動けて、役割分担があると思うんですけど、その辺がもしわかれば教えてください。

○堀場災害対策課長
 航空機の運用についてお答えいたします。
 県災害対策本部の管内に災害等が発生した場合には、県災害対策本部内に航空調整所が設置され、航空機を運用する機関、警察、消防、陸・海・空自衛隊、海上保安庁、それからドクターヘリ等の連絡員が集まり、航空機の運用について調整が行われることとなっております。

○鈴木(智)委員
 大体何機ぐらい、いろいろあると思うんですけれど。

○堀場災害対策課長
 それぞれの県によって、警察が持っている航空機の所有台数は異なりますし、自衛隊、消防等については機数について把握しておりませんので、詳細な機数については控えさせていただきたいと思います。

○鈴木(智)委員
 その場にならないとわからないことかと思いますが、先ほど申し上げました2機あるうち1機は順番で定期検査になると思いますので、残念ながら災害が発生した場合には、1機しかいない場合もありますし、場合によっては発災状況によっては自衛隊のヘリも余り回ってこない可能性も当然あるかと思うんです。
 やはり現場を見て思ったのが、もちろん欲を言ったら切りがないんですけれど、やっぱり3機目の整備も必要なのかなと思っております。今回消防航空隊が機材を更新するときに20億円ということで、ただかなり大きな機材かなと思いますので、もう少し小さな機材であれば十数億、あるいは数億円で済むのかなと思います。もちろん厳しい財政の中ですから難しいとは思いますが、ただ通常でもやはり定期検査に入っていれば1機しかないわけですから不足する場合もあるでしょうし、災害時になりますと2機でも3機でも足りないということも当然あろうかと思いますので、やっぱり3機目の整備をぜひ目指すべきかなと思うんですけど、そのあたりはいかがでしょうか。

○淺野地域部参事官兼地域課長
 県警のヘリにつきましては、国から県勢に応じまして配分されております。10番委員御指摘のとおり、静岡県は2機配分されております。点検や修理作業のため1機のみの運用になることもあります。このようなときは、他機関――県、あるいは静岡市、浜松市のヘリ等々と連携しながら対応していくこととしております。また運航につきましては、ヘリを運用する機関の調整会議を開いておりまして、例えば点検整備の時期を調整するようなことで、お互いに補完しながら対応しております。
 警察としましては、与えられた2機のヘリコプターについて他機関との連携をさらに強め、また他県との連携を強めて、効果的に運用していくことが重要なことかと考えております。

○鈴木(智)委員
 今度は、関連で基地そのものについてお伺いしたいんですけれども、先日経営管理部が作成した施設アセスメントシートによりますと、航空隊の基地が建設されたのが37年前ということでかなり老朽化しているのは、この間視察しても認識したんですけれども、何年ぐらい使う予定なのでしょうか。

○杉本地域部長
 警察の施設については、警察庁舎設置等検討委員会を設置しておりまして、その中でまた検討していくということで、現時点ではいつ建てかえ等というのは検討しておりません。

○鈴木(智)委員
 何でこんなことを聞いたかといいますと、やはり今財政が厳しいですし、どんどん施設が老朽化していますので、基本的には耐用年数ぎりぎりまで、あるいは補修しながら何とか長く使おうということだとは思いますが、それだけではいけないと思っているんです。どうしても機能強化した場合には、耐用年数を使い切らずに前倒しで建て直すだとか、どこかへ移転する可能性は排除していけないと思っているんです。
 アセスメントシートによりますと、例えば大規模改修パターン、つまり建てかえしないで大規模改修することによって長寿命化すると。そうしますと費用が7700万円、逆に完全に建てかえますと1億2400万円ということで5000万円ぐらい違う話なんですが、その5000万円をどう考えるかなんです。つまりは、建て直したとしても機能が特に変わらないのであれば、やはり安いお金でなるべく長く使ったほうがいいかなと思うんですけれど、建てかえることによって、新たな機能が大幅に強化されるのであれば、むしろ5000万円余計に投入してでも早目に建て直したほうがいいということもあると思うんです。
 そこで、1つ御提案というか、前にあったかもしれませんけれど、先ほど言った災害時の対応を考えると、今、静浜基地のすぐ横にありますけれども、例えば富士山静岡空港に移転することも考えられるのかなと思っています。2つ理由がありまして、1つは御案内のとおり、富士山静岡空港が大規模な広域防災拠点になるわけですから、そこに警察航空隊があればさらに連携できるのかなと思います。あと現在は静浜基地の横ですから、もちろん津波の浸水想定区域の中には入っていませんが、やはり海から近いということで、万が一想定を上回るような津波が発生した場合浸水する、あるいは基地が残ったとしてもさまざまな瓦れき等で埋まるというか、道路が埋まってしまってアクセスできない可能性もないわけじゃないと思います。
 ということを考えますと、今すぐの話じゃないんですが、これから検討することなんでしょうけれど、例えば何年後かに建て直す場合には、こうしたほうが機能強化されるから、そこに向けていろいろやっていくような、そういった計画をぜひ立ててほしいんですけれども、その辺はいかがでしょうか。

○淺野地域部参事官兼地域課長
 航空機の移転先の検討につきましては、ヘリコプターの運航に支障はない、あるいは気象条件がよい、騒音の問題がない、必要な面積が確保できるなどなど、さまざまなことを総合的に勘案しながら検討すべきものと考えております。

○鈴木(智)委員
 ぜひお願いしたいんですが、そういった計画はいつごろまでに立てる予定でしょうか。

○杉本地域部長
 先ほども言いましたように、庁舎を建てかえたりするものについては年次計画を立てていくんですけれども、現時点で航空隊の庁舎についてはまだスタートラインに立っていない状況ですから、いつというのはお答えできない状況です。

○鈴木(智)委員
 わかりました。

 次に移りたいと思いますが、今度はオフロードバイクについてお尋ねしたいと思います。
 先ほど言った県内視察で、同様に交通機動隊を視察させていただき、白バイの訓練の様子も見させていただきましたが、そこで気になったのがオフロードバイクです。確認しましたら、県警では55台お持ちなんですけれども、これがパトカーみたいにいわゆる配備基準があるのかなと思うんですけれど、つまりは他県と同様の配備体制、人口に応じて配備されているとか、何か基準みたいなのがあるのか、あるいは基準の数が配備されているのかどうか、その辺のところをお尋ねしたいと思います。

○三原総務部参事官
 先ほど質問のありました、災害対策の二輪車でございますけども、国費車両として19台、県費車両として36台、計55台が配備されております。それを必要状況等に応じて整備しているものでございます。

○鈴木(智)委員
 他県で大規模な災害が起きた場合、当然応援で行かれることもあるんですけれど、これまでオフロードバイクを持っていったりすることはあったんでしょうか。

○堀場災害対策課長
 県内の地震においては、伊東沖の群発地震、平成元年のときに6台、平成7年に10台、平成9年に6台使用した経緯がございます。また他県においては、新潟県中越沖地震では3台、熊本地震においては2台オフロードバイクを持参いたしまして、現地で情報収集等に活用した事例がございます。

○鈴木(智)委員
 ふだんそのオフロードバイク隊の訓練はどこでどのように行われているんでしょうか。

○堀場災害対策課長
 オフロードバイクが配属されておりますのが、交通機動隊、県の機動隊、あと各警察署にそれぞれ55台となっておりますので、それぞれの所属におきまして、一概には申し上げられませんけれども、交通機動隊ですと随時、県の機動隊ですと月2回ぐらい、それから各警察署においては月1回ぐらい各所属の敷地内において走行訓練、情報収集訓練等を行っております。

○鈴木(智)委員
 敷地内ということで、オフロードバイクですが実際の訓練はオンロードというか、アスファルトでやっているということですか。

○堀場災害対策課長
 機動隊の敷地内は土の場面もありますし、敷地内が原則ですけれども、時には外へ出ていって野原を走るという言い方はおかしいですけれども、荒れ地を走る訓練も実施しております。

○鈴木(智)委員
 私自身バイクは乗りませんけど、最近オフロードバイクを乗られる方々とお話しする機会がございまして、一般的に練習する場所がほとんどないことを伺いました。交通機動隊にもあるという話ですが、多分そんなに広いところじゃないですよね。なぜこんな話をするかというと、先月ですがPMAライダースが発足いたしまして、Pはプロフェッショナル、Mがメディカル、Aがアシスタンス、ライダースということで、代表をやっているのが島田市民病院整形外科の先生なんですけれど、その先生や薬剤師の方、あるいは看護師の方で実際にオフロードバイクに乗る方が――まだボランティアベースですけれども――集まりまして、大規模災害時とか、救急車では行けないようなところにお医者さん、あるいは看護師の方がみずからオフロードバイクに乗り救助に向かうというものができました。
 私もちょっとかかわっているものですから紹介させていただいたんですが、先日、それこそ富士山静岡空港にある原子力オフサイトセンターの横の敷地を使って練習させていただいたんです。2日間限定の話でしたのでとりあえず仮の場所なんですけれども、そういったものをこれからどんどん広げていこうと考えているんですが、それにはやはり訓練する場所がないといけないのかなと思っていますので、できれば富士山静岡空港には未利用地がありますので、そこは常設化できればいいのかなと思っているんですが、そういった常設の所ができれば、多分県警、例えば静岡市の消防も確かオフロードバイク隊、あと川根本町もありますよね。今各地で情報収集のためのオフロードバイク隊みたいなのが結成されているように伺っていますが、先ほど言ったように、残念ながら常設の訓練所がないので、ときには富士の自衛隊に行ったりとか、かなり不便な思いをしながらやっているようで、これは要望ですけれども、そういった取り組みが進もうとしていますので、実現しそうになった暁にはぜひ県警の方にも御協力をいただきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

 最後にお尋ねしたいのが、私の地元に石田交番は一応建設するのが決まったと伺っているんですが、具体的にどのような日程でできるのか、大ざっぱには聞いていますけれど、その後多分具体化しているかと思うんですが、その点についてお尋ねしたいと思います。

○三原総務部参事官
 先ほど10番委員からお話がございました仮称石田交番の建設スケジュールについてお答えしたいと思います。
 本年5月に設計業者と契約し、現在設計を行っているところでございます。建築工事におきましては、平成30年1月ごろから工事に着工する予定でありまして、平成30年8月ごろの完成を目指して進めているところでございます。

○鈴木(智)委員
 こういった情報は、全員には難しいかもしれませんけれど、地元の方々には行っているんでしょうか。

○杉本地域部長
 交番の建設に関しましては、地元の町内会とか、市の担当者等に事前に連絡しております。全部の市民にというわけにはいきませんけれども、代表たる町内会長さん等々に御連絡しております。

○鈴木(智)委員
 これで最後にしますが、私のところにはなかなか情報が届いてこないものですから、やはり長年要望していた交番ですし、もう更地になっているのは承知していますが、多分一般の方はいつできるんだろうと思ってしまうものですから、広報もしっかりしていただくようお願いしまして、質問を終わります。ありがとうございました。

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