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人口減少対策特別委員会議事録(平成26年6月11日)

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○池谷委員長
 それでは、協議に入りたいと思います。
 本日は、前回の委員会でお伝えしましたとおり、当特別委員会の調査の方向性、ポイントなどにつきまして委員の皆様の御意見をいただき、集約してまいりたいというふうに考えております。
お手元に前回の委員会でもお示しいたしました資料1、人口減少対策特別委員会の運営についてを配付してございますのでごらんいただきたいと思います。
 当特別委員会の調査事項は、子育て支援や産業振興などによる人口減少対策に関する事項でございます。
 3(1)の実施方針にありますように、本県では人口の自然減少に加えまして、転出者が転入者を上回る社会減少が加速し、人口減少が深刻な状況となっていますことから、自然減少及び社会減少の両面から調査、提言したいと考えております。また(2)の調査の観点につきましては、前回の委員会で決定をしましたとおり、子育てや婚活支援策、産業の育成、雇用の創出策、移住・定住促進策について調査、検討してまいります。今後調査を進めていくにあたりまして、当委員会における調査の観点の考え方につきまして、資料2のとおり整理をいたしましたのでごらんください。
 広義の人口減少対策には、人口減少に歯どめをかけるための人口減少の抑制策と人口減少社会到来後の社会のあり方を検討する人口減少社会への対応策の2つの側面がありますが、当委員会ではこのうち喫緊の課題となっております人口減少の抑制策について調査を行うこととし、また調査事項につきましては自然減少対策として、子育て、婚活支援策、社会減少対策として産業の育成、雇用の創出策及び移住・定住の促進策に的を絞って調査、検討を進めてまいりたいと考えております。また原則といたしまして、来年の2月定例会までに委員会としての提言を盛り込んだ報告書を作成することになっておりますので、本日、皆様の御意見を伺いながら、ある程度調査の範囲を決めていきたいというふうに思います。
 次に調査方法ですけれども、資料1、2ページの4の調査スケジュールをごらんください。
 次回、第3回委員会は7月11日金曜日に、本県の人口減少の状況や今後の予測、県で実施しております人口減少対策などの事項に関しまして、執行部から説明を求め質疑応答を行います。また9月には県外視察を予定しておりますので、視察先につきましては後ほどお諮りをさせていただきます。
 10月21日の第4回、11月18日の第5回の委員会の内容につきましては、参考人からの意見聴取及び提言に向けた委員討議を行いたいと思います。説明は以上でございます。
 それでは初めに調査の観点、調査のポイントや調査範囲など、調査方法につきまして御意見をいただきたいと思います。
 では委員の皆様の発言を求めます。よろしくお願いいたします。

○岡本委員
 参考までに聞きたいのですが、県内の市町で、こういう対策を既に議論したり、何か取り組んでいるところがありましたら教えてほしいです。

○事務局
 婚活支援などは、かなり広く県内の市町でも行っております。あとは移住・定住対策として、例えば浜松市の北のほうで行っていると聞いておりますけれども、具体的に人口減少の対策という形のものは確認できておりません。

○鈴木(智)委員
 本委員会における調査の観点で、婚活支援策があるのですが、若者が結婚できない、結婚するのが遅いから子供を産まない、子供を産むにしても1人で終わってしまう。私はそれ以上に若者が結婚しない、できない理由があるのだろうと思っていまして、その1つが例えば非正規雇用が増えていたりだとか、若者の給料がなかなか上がらないような、そういう背景があるのかなと思うのですが、その背景等は全然調査せずにいきなり婚活支援策ということになってしまうのですか。
 大きなテーマになってしまうのですが、婚活支援策ばかりやってしまうと、単に出会いがないからということで余りにも単純な議論に過ぎるのかなと思うのですけれど、その辺はどのようにお考えでしょうか。

○事務局
 やはり原因があっての対策ということになろうかと思いますので、対策をどういうふうにしていくのか話し合っていただくということを前提に、そういう部分はかかわってくるものではないかなとは思うのですけれど。

○佐地委員
 せっかくなので少し私見をお話させてもらいたいと思うのですが。今、鈴木委員からもお話があったのですが、私は、若い人からいろいろと話を聞くのですが、お金がないから結婚しないという意見も確かにあるのですけれども、どちらかというと女性からの意向は損をするから結婚しないのだと。出会いはあると。ただし損をしていく社会の中で、要するに1度子供を育てたりとか、結婚をして家庭に入るという形になると、新たに職につく機会がなかなかないとか、それから子供がいるということに対してハンディが出てくるという、そういう意味合いでなかなか結婚に足を踏み込めないというような、そこが僕は1番焦点なのかなとも正直感じております。なので本県の中で、大々的に子育て、それから出産、育児、その前からもそうなのですが、家族を持つこととか、家庭、子供を育てるということがすごく大切なことで、それをみんながやっていかなければいけないし、社会はそれを支えなければいけないのだという、そういう雰囲気をつくることが1番大事なことだと思っております。その中で今回テーマに挙げられた子育て、婚活という機会と、支える受け皿のことと、それから本県は今のところ私が感じているのは定住化についての強い施策等がないというふうにも感じておりますので、定住化を促進するような流れの2つのテーマという形で、委員会のほうが具体的なお話し合いをしていっていただければと、そんなふうには感じております。

○池谷委員長
 ありがとうございました。今、8番と5番委員さんが言ったようなことについては、県では所管はどこなのですか。

○事務局
 少子化対策につきましては健康福祉部のこども未来局になります。移住・定住については文化観光部の交流推進課です。こちらのほうはほかの部も絡んでくるのですけれど、まずはそこでやっていくということです。

○池谷委員長
 ありがとうございます。
 ほかにいかがでしょうか。

○髙田(好)委員
 抑制策と対応策というふうに分けて、今回委員会では抑制策ということですが、産業の育成などを考えますとやはり技術革新とか、当然そういう話にも及んできたり、あるいは大学との連携とか、産業活性化の手法としてさまざまなことをやって抑制をしていくと。こういう話にも及んでいくのかなと思っております。あと都市計画についても移住・定住という部分が点でとらえていくような部分だと思いますけれど、今、元岩手県知事の増田さんを中心にダムをつくらなければいけないとか、東京に行くだけではなくて、地方都市にそういうところも必要であるという論議もありますので、移住・定住というと非常に狭いような感じもいたしますけれど、そういう街のあり方とかそういうところまで抑制策として訴えていく必要があるのではないかなというふうに考えておりますけれども、いかがでしょうか。

○池谷委員長
 それではほかにはないようでございますので、今の委員さんの御発言をまとめてみますと、やはり婚活支援、子育ての前に結婚しないという理由を掘り下げて、その対応ということも非常に重要な観点だというふうに思います。それについてはこの資料2に加えていいぐらいの課題だと思うので、表現は考えさせていただきます。7番委員の抑制策のほうにも若干入るということですよね。

○髙田(好)委員
 入ります。

○池谷委員長
 そこら辺も議論を進めていく中では、やはり突っ込まないとだめではないかなという気がしますので、それは臨機応変と言いますか対応してこの委員会の中でも話を進めるということでよろしいのではないかと思いますので。
 それでは御意見も出尽くしたようでございますので、このあたりで協議を終了させていただいてよろしいですか。
(「異議なし」と言う者あり)
 ありがとうございました。
 それでは今の御意見を参考としながら、一部資料も修正をしながら調査を進めていきたいというふうに思います。具体的な実施内容につきましては、正副委員長に一任していただくということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
 ありがとうございます。
 それではそのようにさせていただきます。

 それでは次に、9月に予定をしております県外視察についてでございます。資料3をごらんいただきたいと思います。日程につきましては前回の委員会におきまして、9月8日から10日の2泊3日ということで決定をさせていただいております。当委員会の調査事項を念頭におきましてA案、B案、C案、3つの案を委員長案として作成をいたしました。
 資料を見ていただきたいのですけれども、A案は淡路島における半芸半農、移住・定住支援施策。徳島県の神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックスにおけます、クリエイティブ産業の振興と移住・定住支援の取り組みを。また上勝町ではICTを活用した第三セクター会社によります雇用の創出の取り組みの視察をするということでございます。次にAWAおんなあきんど塾での女性の起業支援ととくしま出逢いきらめきセンターでの婚活支援の取り組みを伺う内容というふうになってございます。
 B案でございますけれども、神戸市にあります神戸医療産業クラスターにおきまして、神戸市から企業誘致や定着の取り組み状況、支援施策を伺い、次に神戸市内のファミリエクラブ株式会社では、共済方式の訪問型病児保育サービスの事業を視察します。兵庫県庁ではひょうご出会いサポートセンターによります婚活支援施策や事業所内保育施設整備の施策説明を伺います。次に尼崎市では、市内への定住に結びつく職業紹介の取り組みを視察していただきまして、大阪府庁では人口減少白書の発行とこれに基づく施策を伺う内容というふうになっております。
 このほかC案は、北海道庁におけます少子化対策、夕張市の地域振興、婚活支援の取り組み。江別市の先端産業研究開発型企業の誘致の取り組み。伊達市の移住・定住促進の取り組みなどを伺う内容となっております。C案は地理的な制約があるということで、A案、B案と比べまして視察できる時間が限られているというような気がいたします。私といたしましてはA案またはB案でよろしいかなというふうに思いますけれども、皆様の御意見を伺いたいと思います。
 いかがでしょうか。

○岡本委員
 それぞれの案のこの地域は、人口は増加しているという理解でいいですか。

○事務局
 エリア全体ですとなかなか厳しいのですけれども、例えば徳島の上勝町などは山の中ですが、そこでは転入者がかなり実績を上げているという例でございます。

○岡本委員
 それなりに皆通ずるような特徴があってというか、成果が出ているだろうと思われ、参考になるところの地域を出しているという理解ですね。

○池谷委員長
 ほかにいかがですか。
 半芸半農というのが、おもしろいのかなと。芸術と農業ですよね、そういうのを余りやっていないかなと思うのですけれど。伊豆あたりでやっているのですかね。芸術家は伊豆にかなり今住んでいるというふうに聞いています。A案でどうかという意見がありましたけれど。よろしいですか。

○森委員
 今、斜め読みした中では、やはり静岡県全体のことを考えると神戸みたいな都市部で医療産業クラスターを先進的にやっているものがどうかと。静岡県でも東部のほうではこういうような形の中で雇用を増大していくことができるのかなとそんな思いがします。私の個人的なことを言うと、私の持論は、伊豆半島は産業がないから観光を具体的にどうするか。これはともかくとして、この案でいうと神戸あたりの都市部で大きく成功しているようなところのほうがいいのかなとそんな思いを持ちました。

○岡本委員
 A案にも一部兵庫県が入っているので、うまくいけば両方行くこともできないかと。

○事務局
 一番端と端を考えると距離があるので、どこを選択してどこを拾っていくのかということになろうかと思うのですが。

○池谷委員長
 2番委員さんの意見も入るかなという気もするので、検討して、もし入れられるようだったら入れるということでどうでしょう。

○岡本委員
 もしうまくいけばいいし、最終的には委員長にお任せするというのでいいのではないですか。

○池谷委員長
 それではよろしいですか。基本的はA案で、B案も取り込めれば入れさせていただくということでよろしいですか。
(「異議なし」と言う者あり)
 はい、ありがとうございました。
 それでは、視察につきましても御意見も出尽くしたようですので、このあたりで終了してよろしいでしょうか。
 それでは今の話のとおり、A案を基本に、もしもB案が入れられるようだったら入れていくというような形で準備を進めてまいりたいと思います。
 なお先方の都合がありますので、最終的な視察先及び行程の決定につきましては、正副委員長にお任せいただきたいと思いますけれどもよろしいでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
 はい、ありがとうございます。ではそのようにさせていただきます。

 次に、委員会の開催日程と内容についてでございます。
 第3回委員会につきましては、7月11日金曜日の10時30分から開催しまして、調査事項に対します関係部局からの説明と質疑応答を実施することが前回決定しております。当日の関係部局の説明員についてでございますけれども、御手元に配付してあります資料4の説明員案のとおりとしたいと考えておりますが、いかがでしょうか。
 
○髙田(好)委員
 移住・定住は企画広報部ですか。くらし・環境部がないのですけれど。

○事務局
 移住・定住については、文化観光部の交流推進課です。幅があるのですが、一義的にはそこで対応してもらえるということを確認しています。

○鈴木(智)委員
 7番委員から都市計画の話が出てきたのですが、確かに都市計画の話を出しますとこの人口減少社会の対応策に入ってしまうのですけれども、ただ現実問題として人口減少は止まらないわけですから、その人口減少の止まらない中でやはり魅力ある静岡をつくるにはどうしても人口減少をある程度、見据えた都市計画というのは当然必要になってくると思うのです。その中で魅力的な町をつくれば移住・定住というのは当然進むとは思うものですから、都市計画をはずすわけにはいかないと思うのですけれど。だから担当はぜひ入っていただきたいと思うのですが、その点はいかがでしょうか。

○事務局
 都市計画も案の段階では候補に入れていたのですけれども、先ほど交流推進課のほうでよほどの問題でなければ対応するというようなお話があったので、こういう案になったのですが、御意見をいただきましたのでそれを踏まえて考えたいと思います。

○池谷委員長
 それでは交通基盤部都市局の都市計画課を説明員に加えるということで、そんなふうに対応させていただきたいと思います。
 ほかにはよろしいですか。
 それでは、御意見もございませんので、今のお話のとおり、都市計画課を加えさせていただくということで対応させていただきます。
 次に第4回、5回の委員会では、有識者や関係者からの意見聴取を行うこととなりましたので、特に聴取したい内容や団体などがございましたら御意見をお聞かせいただきたいと思います。
 これはまだ事務局、人選の案はないのですよね。

○事務局
 今、候補の情報を集めているような状態であります。次回の委員会で提示したいと思います。

○鈴木(智)委員
 可能かどうかは別にして、実は資料3のC案にも実は夕張市が出てくるのですが、私は、夕張市が1つの先進地だと思っています。ですから元東京都庁の職員で今市長をやっている鈴木直道市長を、もちろん先方の都合もありますし、もしかしたら予算的な制約があるかもしれませんが、ぜひお招きして伺えるといいのかなと思います。

○池谷委員長
 はい、ありがとうございます。それでは検討させていただきます。

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